2011/12 report

特別寄稿 <杉野二郎>

あきる野の森で森林レンジャーは?

あきる野市は、東京のふるさとを目標に「恵みの森構想」を策定し、森の専門家として4名の森林レンジャーが採用されました。主な業務は、地域の方々の取り組む森づくりのお手伝いと、あきる野の山野の資源調査、環境教育と言ったところです。

特に、地域の方々とは昔道・古道の整備に力を入れています。戸倉では日向峰道の整備などを手掛けてきました。歴史のあるこの地域は荷田子峠や市道など手つかずの昔道がまだまだたくさんあります。

資源調査は、一般的な毎月決まったルートで、季節ごとの動植物の変化を記録する一方で、沢を詰めて滝を確認し(現在150本ほどの滝を確認)、大径木の樹木の確認、希少動植物の確認などで市内の山を歩き回っています。登山道などで風倒木など危険と思われる木々はノコギリなどで片づけて登山者の安全を図っています。このように、ほぼ毎日山に入っています。昨年のGPSの軌跡では、年間に2000㌔ほど山を歩いていることになります。

また、あきる野の山野を使って環境教育にも取り組んでいます。対象を特に決めているわけではないのですが、やはり子供対象のプログラムが多くなっています。子どもへのプログラムはやはり、森を次世代に引き継いでいくためにも重要な取り組みと考えています。

第107回 定例活動報告
「東の森(12月18日 第3日曜日)」

全体報告<大日向>

DSC_2689.JPG寒い朝でした。早朝に自宅を出る時にはかなりキツかったですが、武蔵五日市駅に集まった頃には日も差してきて暖かい一日となりました。21名が集まりました。

主な活動として
一年の締めくくりとしてかねてから気になっていた落葉広葉樹の伐採をプロのS氏にお願いし、我々はそのわざを見学し来年につなげることとしました。S氏はボランティアとして快く引き受けてくれました。

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雑山(雑木林)の若返り
ぼんぼり作業地のど真ん中に落葉広葉樹を中心とした雑木山が鎮座しています。昭和30年ごろには炭焼用の山として大いに活用されていましたが、高度成長とともに炭の需要も無くなりそのまま放棄され、残された樹木は高木・大木・老木となり薄暗い森と化していました。今年も大型台風の余波で尾根筋の高木が数本倒れその処理も思案中です。
昨年から50年前の里山を再生、森の若返りを図って高木の伐採を始めています。陽が地面にあたり始めてから少しずつ林層が変わり始めてきたのが楽しみですが、ボランティアとしてなかなか手を付けにくい木もあります。

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楢の大木
山裾に大きく枝を張り、樹冠を広げ、あたりを睥睨するかの木です。重心が人家、畑の方に傾き、横に倒れるのを拒んでいます。そのまま切らずに残すと陽も当たらず若返りも計れませんし、我々の技量不安もあってS氏の登場となります。
最初に二股に分かれた高木を簡単に倒し、気になる木に取り掛かりました。残念ながらぶっつけ本番で道具等の準備不足もあり、思った方向には倒れずに掛り木となってしまいましたが、プロの技を見させてもらいました。
掛り木も低い位置にまで切り倒し安定した状態で越年となりましたが、プロと云うことが頭にあるせいか安心して見ていられるのは不思議です。

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見学に時間を取られ道路づくりなどが中途半端で越年となってしまいましたが、山での作業は予定通りにはいかない事を肝に銘じた暮れでした。
なお最初に倒した楢の年輪は60年程でした。
又、福島を応援する会から福島産のリンゴの差し入れがあり、美味しく戴きました。

なにやかやとこの一年無事に終わりました。この一年の間に参加された皆さんに心から感謝致します。

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*定例活動の実施回数について
活動報告の表題に記載されている活動実施回数に誤りがありましたので訂正させていただきます。過去の活動記録・出席記録等を再確認した結果、次回12月18日(日)は第107回定例活動となります。

第99回 定例活動報告
「忘年会(12月3日 第1土曜日)」
「東の森(12月4日 第1日曜日)」

全体報告<大日向>

DSC_2630.JPG12月第一定例日は3日。
活動が終わってから宿泊を兼ねた忘年会という段取りが、天気予報で3日はパーフェクトな雨マーク。急遽予定を変更、夕方武蔵五日市駅に集合してそのまま宿泊地へ。翌日は二日酔いもあるかと軽めの作業、柚子収穫のお手伝いと変更しました。

山の作業は全てお天気まかせ。状況に応じて臨機応変・融通無碍に変更し、連絡もつつがなくとれてしまうチームワークの凄い所です。

忘年会(別記)は一年を無事に終えたことに感謝し(まだ一回ありますが)、来年への抱負を語り合って?真夜中にまでおよびました。

柚子もぎ
昨日の寒々とした雨はどこへやら最終章を迎えた紅葉が朝日に照らされ、川面からは霧が立ち登って素晴らしい朝でした。さすがに参加希望者は少なく、柚子もぎだけに参加したふた組の御夫婦と初参加者の女性を交えて12名で作業に臨みました。それでも黙々と作業をし200キロ以上をもいで降ろして、非力組とはいえ立派な成果をあげました。

今日は柚子もぎ日和、地元の方もちらほら見かけましたが、剪定不足で高枝切りはさみでも届かない柚子が多く苦労されてました。

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特記
地元自治会長の生まれたばかりのお孫さんが今日も顔を見せてくれました。前回の定例から2週間ぶりですが、髪がふさふさとし、笑顔を見せる等成長の速さにびっくりしています。こわごわ抱いた独身の女性メンバーが一瞬母親の顔になったと思ったのは私の錯覚でしょうか。


活動報告<潮田>

忘年会の活動報告ってナニ???
と疑問を感じつつも、指名されたからには何か書かねばなるまい…うぅむ…

ぼんぼりメンバーとなって二度目の忘年会参加。
毎度の活動日には車を運転して参加するので、アフター5の「秋川会議」(と称する飲み会!?)にはシラフで参加している私にとって楽しみにしていたイベントです。

予定されていた活動は雨の為に翌日へ延期となっており、夕方に集合して会場となる宿へ車で移動。
おや?到着しても、先発したはずの会長車が見当たらない。ミスコースでもしたのだろうか。幹事役のメンバーは途中で買い物をしているはずなので、お先にズカズカと上がりこむ。部屋割りは決まっているのかな?まぁいいか!と案内された部屋のひとつで待つことしばし。

Mr.イベントの仕切り屋、料理長が到着して部屋割りを開始。早めに寝る部屋、適当に寝る部屋、二次会の会場となる幹事部屋、とテキパキと決めていく。「お前はここね!」と言い残しさっさと風呂に行ってしまった。こことは幹事部屋、一抹の不安を覚える…

部屋備え付けの冷蔵庫の中身をとりだし、密かに(?)持ち込まれた缶ビールを詰め込んで二次会の準備。日本酒・焼酎・ワインなどもあり、宴会の後でもこんなに呑むの?といった印象。

既に敷いてあった布団をあげて、風呂から戻った面々が缶ビールを開けて乾杯の練習(?)を始める。超がつくほど勧め上手なTさんに差し出されるまま、宴会が始まる前に3缶も呑んでしまった。私、大丈夫かしら?

宴会場となる広間へ移動。料理長が席順の割り振りを始めたので、普段からまん中は落ち着かず、端っこが大好きな私はさっさと末席に陣取った。会長の挨拶、長老格の伯父の発声で乾杯、本格的に戦闘…イヤ宴会が開始された!

ゆっくりと周りを見回す余裕はなく、ビール・日本酒と注ぎ注がれの繰り返しでどんどん酒量が増えていく。話題はアンナことやコンナこと(はっきり覚えていない…ご容赦!)で、楽しい時間はアッという間に過ぎてしまい中締めとなる。なぜだか、日本酒の徳利が妙に小さいなと感じたことは鮮明に覚えているのだが…

残念ながら宿泊せずに帰られてしまうメンバーを除き、場所を幹事部屋へ移して二次会となる。狭い部屋に十数名が膝を寄せ合って、真面目な話題を語り合い、勝手気ままな話題で笑いあう親密感がなんとも心地よい。

宴会の際に余ったご飯(誰も食べなかったの?)がおにぎりになって部屋に届く。
食べる人?ハイ!ハイ!アッという間に完売。
ワインもあるよ♪ 誰かコルク抜くやつ持ってない? ないよ…どうする?
任せなさい、抜けなきゃ押し込んでしまえば良いのです!
こんなやりとりもあって、ビール・日本酒・焼酎がどんどん減っていく。張本人は気付きにくいものだが、ずいぶんと騒がしかったに違いない。同宿の方はいなかった様子なので幸いだが、従業員の方々はどう思われただろうか。

どうもこの辺りの時間から、記憶がより曖昧になってきたようだ。
話に熱中していたり、タバコを吸いに部屋を出ている間かもしれないが、段々と人数が減ってくる。もう寝よう!となる頃には、幹事部屋で寝る4人と女性2人となっていた。後から聞けば女性陣は、一人でヘベレケ三人衆の相手は可哀想だ、と気を使って残ってくれていたらしい。ありがとうございます!でも私も同様にヘベレケでした…

なが~い二次会がお開きとなり、タイミングを逃して入れなかった風呂のことを思い出した。飲酒後の入浴はアブナイよなぁ…とトロけた頭で考えながらフラフラと浴室へ向かう。湯加減はどうかな?と手を漬けるとびっくりするほど熱い!ダメ、無理、やめよう!と一秒で決断し、シャワーを浴びるだけにした。

部屋に戻るとものスゴイことになっていた。グゥー・ゴォー・ガァー×3の大合唱zzz!
部屋割りの際に感じた不安が的中… 
眠れるかなぁ?との心配を余所に、これまた一秒で気絶した私。きっと自分のイビキもすごかったに違いない。

寒い!と感じて6時頃に目が覚める。
心配していた二日酔いもないようだ。でも少しフラフラしながら洗面を済ませ、ボォ~ッとしていると朝食の準備ができたと案内の電話。同室の先輩方を起こして昨夜の宴会場と同じ広間へ。呑み過ぎた翌朝には食欲が無いのが普通と思っていたが、皆さんしっかり食べている様子。あれだけ呑んでいても食べれるのはスゴイなと思いつつ、自分もしっかりと頂く。

活動の終わりとは違って終礼などなく、各々の準備ができればなんとなくの流れ解散となる。以前の忘年会では、帰りの際に声を掛け忘れ、数名を置き去りにしてしまう事件があったそうな。皆で確認しあいながら車に分乗して武蔵五日市駅へと向かう。

忘年会の部はここで解散。
当日の活動である柚子収穫のお手伝いに参加するメンバーが残ることになる。当日参加の方々と駅で合流してぼんぼりへ移動。ギリギリまで参加を決めかねていたのだが、会が活動する→HP活動報告がある→写真が要る、昼頃には帰らせてもらうかな…と考えて残ることに決める。

この時点まで普通に振舞っていたが、実はまだ酔っていたのかもしれない。テラスまで登り汗を意識しだした頃から段々具合が悪くなってきた。水を飲んで一人勝手に休憩する。人数が少ないので写真はソコソコにして作業に参加する。いやぁ体が動きません…

昼休みになる頃にはだいぶ回復したものの、やっぱり調子はイマイチ。弁当ないの?コレ食べて、と心配して下さった方々、ありがとうございます!何かを食べれる状態ではありませんでした。でも、コーヒーが美味しかったなぁ♪

ふと考えると、先に帰ってしまうと皆さんの帰りの車が足りなくなってしまうではないか。いいでしょう、最後まで残ります。午後もフラフラしながら作業し、なんとか終了まで生き残る。

いつもの事ながら、終礼はうわの空で聞いていた。活動報告ヨロシクね!会長のお言葉で我にかえることに。お蔭様で、帰りの渋滞の中ではアレコレ記憶を取り戻すのに忙しく、眠くならず無事でした。家に辿り着きシャワーを浴びた直後に気絶したことは言うまでもありません。

本当に楽しみにしていた忘年会。十二分に堪能し、そして呑み過ぎをホンの少しだけ反省した一泊二日でした。活動報告というよりも、断片的な記憶の羅列になってしまいました。ご勘弁を…

初参加感想<おとぱサロン実行委員会 委員 原田>

「ぼんぼり山の会」の柚木もぎ 初参加!!12月3日(土)が大荒れの天気だったので、急遽4日(日)に実行する事になったから、とT氏からのメール。

天気も快晴、10時に武蔵五日市駅集合、三台の車に分乗して地元T氏宅に到着。こちらのお宅では、お孫さんのお宮参りだそうで、大変お忙しい時にお邪魔してしまったようだった。ちょっとの間お孫さんをあやしたりして、現場に向かった。

お隣の親戚の山の柚木もぎとなったが、柚木もぎ初体験の私にとってはかなりの急斜面!高枝バサミや皮手袋を拝借して作業開始。周囲はイノシシ除けの金網が張り巡らされていた。

隣地との境界線の把握にも一苦労。日当たりの良い場所で立派な柚木が実っていた。作業は順調に運んで、昼食となった。テラスで皆さんとおしゃべりしながらのお弁当。最高だった!福島産のみついり林檎やT氏が入れてくれたコーヒーの香りを楽しみ、また午後の作業に取りかかった。昼休みまでは12人、午後は4人帰られて8人となってしまったが、2時半までに約210㎏の収穫とか。400㎏目標だったそうだが、まずまずとの事。地元T氏宅でご馳走になったおばあさん手作りのこんにゃくの煮物の美味しかったのなんのって!一息つかせて戴いた。

持ち帰った柚木を湯船に浮かべ、今日の疲れを癒やした次第である。どこもケガをしなかった筈なのにいやに風呂の湯がしみるなーと思ったら、3ヶ所程柚木のトゲで出来た引っ掻き傷があった。新参者がぼんぼり山の会の方々のご迷惑にならなかったかが心配である。

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前回11月20日(日)の活動に初参加された方の感想です。

初参加感想<NPO法人「むさしの歩こう会」金子>

柚子の収穫に参加して

家の庭に一本の小さな柚子の木があり、毎年アゲハチョウが卵を産み付け、成虫に育つ柚子に鋭い棘があり、冬至には庭で育った柚子で柚子湯につかる。このような認識で参加した。

又森林問題は新聞紙上で断片的な知識であったが、現場に来て改めて森林管理の困難さを知った。森林の健全な育成。森林に対する市場投資意欲の低下、働き手の不足、高齢化などが従来と違った森林に対する価値観、森林と環境問題、森林と地球温暖化防止、森林の持つ役割をもっと正確に我々は知る必要があると大いに認識した。

今まで私ども「歩こう会」としても、地球温暖化防止に寄与には、2~3Km程度は常に自分の足で歩き環境を脚で考えていたが、山に入り直に森林に接して思ったことは、森林所有者、産業界、しいては国民全体でいかに深く森林を支えていくか、今回のぼんぼり山の会のみなさまとわずかな時間を共に過ごし改めて森林の持つ様々な機能の一つとして、地球温暖化防止を前面に明記し、もっともっと多くの人々に大変重要なことであることを現地に案内して知らせるべきであると思った。ぼんぼり山の会のみなさまのボランティア活動には改めて敬服申し上げます。

追記
普段20~30Km程度の平地でのウォーキングは慣れもあるが何んでもないが、山坂での作業は常時体重が一方にかかり大変に疲れを感じました(後期高齢者かも)


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