2010/11 report

第77回 定例活動報告
「東の森(11月21日 第3日曜日)」

全体報告<大日向>

朝礼風景.jpg朝礼風景今日は柚子もぎのお手伝いをする日であり、初参加者を含めて27名が参加した。

盆堀地区の柚子畑とは…
十数年前村おこしも兼ねて、柚子の里ぼんぼりを合言葉に柚子の木を沢山畑に植えたが、思うように生業とならないうちに高齢化、過疎化が進み完全に放棄されてしまった。5年前に一部の畑に初めてボランティアが入り、それをぼんぼり山の会が引き継ぐ形で柚子もぎのお手伝いをすることになって今年で4年目である。

yuzu.jpg実が青いうちは葉と同色で見えず、今年は不作?と思わせたが黄色に色づいた今は枝もたわわに青い空に照りかえしてまさに豊穣です。

   拙句   柚子の実や 峡のぬくもり 受けて黄に

今日は素晴らしい柚子もぎ日和です。とにかく伸びるにまかせた柚子ですから、もぐのはほとんどが高枝きりばさみで切り降ろし、くっついた付け根を切り、集め、下の集落まで担いで降ろします。青い空のもと黙々、ひたすらです。

地元からも柚子組合長親子と親戚の方も参加しましたが、息子さんの若さに脱帽です。又数人が梯子を使いあまりにも混み過ぎた柚子の木、あまりにも高木となってしまった柚子の木の剪定もしましたが刺があり、鼻に傷を作ってしまったメンバーもでてしまいました。

山の中で発電機を使って沸かしたコーヒータイムがあり、また畑から抜いたばかりの大根をメインとした味噌汁・大根の簡易つけもの(もちろん柚子がふんだんに使われてます)で秋の山々を眺めながらのランチタイムを満喫しました。

ぼんぼり珈琲店マスター.jpgぼんぼり珈琲店マスター炊事班.jpg炊事班今日の汁物.jpg今日の汁物

午後もひたすら…前回活動日の80kg分を含めて合計750kgを収穫し、まさに数は力なりでした。

「みかん狩りのイメージで来たが結構ハードだった」「柚子に刺があるとは知らなかった」とは初参加者の感想でしたが、柚子をお土産にして満足して山麓を降ったと思います。  

軒先農産物直販は 白菜、大根、ししとう、そのほかでした。
アフター5は8名の参加

初参加感想<北山幸治>

先日は初参加にもかかわらず、皆様に温かく迎えていただき有難うございました。私にとって大変有意義な一日を過ごすことができました。

初参加にもかかわらず会員にしていただき大変ありがとうございました。会員にならないと参加できないと思い込んでいたものですから、参加するまで体験参加もあることに思い至りませんでした。結果厚かましいことになってしまい恐縮しております。大日向会長様はじめ幹事の皆様にお気を遣わせて、申し訳ありませんでした。

盆堀の地は、私が地図を見て思い描いていた通りの姿で、立派に手入れの行き届いた里山でした。たぶん会員の皆様が活動を始められた時は荒れ放題の植林地だったのでしょうが、よくあそこまで里山を蘇らせたなと大変感動いたしました。

会員の皆様が本当に楽しそうに働いておられる姿を見て、改めて一緒に参加したいという思いに駆られました。

山が豊かになって、動物も、植物もいっぱい現れて、私も楽しく山で遊べればいいなと思っております。色男でないうえに、金も力も殆んどありません。最近は思いだけが先走ってしまい情けない限りですが、微力ながら皆様と一緒に活動させていただければと考えております。

とりあえずは、ワークマンにいって「山林労働者」に変身してみようかな、などと考えて楽しんでおります。これからよろしくお願いいたします。

初参加感想<西川>

Sさんから盆掘柚子のお話を前から聞いていて、やってみたいと思ってました。
来てみたら、ほんとに楽しかったです。
柚子がカゴいっぱいになって運ばれてくのを見ると、うれしくなりました。
豚汁もおいしかったです。
とっても気持ちいい一日でした。
子供らを連れて、また来たいです。


収穫作業中.jpg収穫作業剪定&収穫作業.jpg剪定&収穫作業この枝?違う…右、右!.jpgこの枝? 違う…右、右!


初参加感想<松村 敬/宣子>

「柚子もぎに行きませんか?」と会社の先輩から声を掛けて戴き、紅葉の見頃時期でもあり喜んで「はい。」、しかし軟弱にも「天候が悪かったらパスさせて下さい。」と返答。当日は、朝から気持ちの良い秋晴れで、家内共々ピクニック気分で参加させて頂きました。

武蔵五日市の駅から、初めてお会いした会員の方の車に乗せて戴き、あっという間に現地へ到着。そこからは結構厳しい急坂の畑を登り始め、しかし短い距離であったことから、運動不足の当方でも、何とか作業現場へ辿り着くことが出来ました。

めずらしさから周りをきょろきょろ見回していると、皆様方それぞれ、水の用意や作業道具の用意、火熾しなどいつの間にか分担作業が開始されており、又その合間を縫って、作業靴に履き替えなど、見ているだけで感心したものです。従ってこれから自然に柚子もぎの作業が始まるのかなと思っていると、世話役の方からの作業説明があり、且つ 当方のような全く初めての人でも良く分かる作業用具の使い方など 又加えて初めての参加者、新会員の紹介まで個々にあり、会員の皆様方の暖かい雰囲気が伝わって来たものです。

それから作業に入ったわけですが、説明を受けた伸縮延長鋏の工夫に今頃感心し(鋏の向きによって、柚子が鋏に残る 或いは 落っこちるということ)ルンルン気分で柚子を採り始めたまでは良かったのですが、すぐに首が痛くなって下を向かないと耐えられないという始末。又、柚子の木があんなにトゲがきつい木であることも初めて知り、何にも知らない自分が恥ずかしく思われたものです。ピクニック気分でやって来たのが大きな誤りで、大変重労働な作業であることを思い知らされました。しかし周りを見渡すと皆さん、黙々と作業に集中されており、切り落とした柚子の枝切り、かごに移して急坂を下りる方(その重いこと)、はしごに登ってのこぎりでの枝きり、又、時々に「休みを取りながらゆっくりと」とお声を掛け回って下さる方、など、そう言われると当方など逆に、サボっているのが恥ずかしくなり、作業を再開するという何ともだらしのない、役に立たない、しかし当方にとっては初めての楽しい体験をさせてもらいました。

一日の作業があっという間に終了した感じであり、最後は又、全員集まっての連絡事項等の集会、又全員での記念撮影まであり、会員の皆様方の暖かい繋がりを感じたものです。

帰りの電車の中での家内の感想は、「スーパーで柚子1コが100円前後もするから、とても高くて買う気にならなかったけれど、あれだけ柚子もぎに人手、労力が掛かるのを見ると、1コ500円でも安いのではないかしら」と家内の意見にしてはびっくりするような発言が有り。

当方の感想は、今は未だ何とか仕事が続いているからという言い訳で、何にもやってない具合ですが、すぐに来る仕事終了後は、何の趣味も無いゆえ、家の中での濡れ落ち葉と嫌がられないよう、何か集中出来るものを見付けねば、と真剣に感じたことであります。しかし下手にこの話を話題にすると、「あの時ああ言っていたじゃないの」とやり込められそうなので、電車の中で一人黙って考えていたものです。

この年になっても、始めて体験することからは、多くの知らなかったことを知る機会があり、何らかの打ち込めるものを見付けねば、と今回の柚子もぎに参加させてもらって、改めて真剣に思い知らされたものです。

蛇足ですが、心配した翌日の首の凝り、痛みも殆ど出ず、まだまだ若いのかと自己満足に浸っていました。(如何にサボっていたかの証明かも知れませんが。)

最後に一言、山の中で沸かしたコーヒー、及び けんちん汁(?)、大変おいしかったです。当家では、あそこまでおいしいものは作れません。

皆様方、ありがとうございました。


もう少しかたまってぇ….jpg記念写真撮ります… もう少しかたまって…はい!チーズ♪.jpgはぃ…チーズ!さぁ帰ろう!.jpgさぁ帰ろう♪

作業を終えて….jpg作業を終えて…

milk_btn_pagetop.png

第76回 定例活動報告
「東の森(11月6日 第1土曜日)」

全体報告<大日向>

朝の集合場所 武蔵五日市駅北口.jpg朝の集合場所
秋晴れ!快晴! こんな日はめったにない!
お天気に誘われて初参加者・リピーターを含めて28名が参加した。

なぜリピーターとなるのか?森の魅力もさりながらそこに「楽しい仲間!」がいるからではないか。50年ぶりの早慶決勝戦で斎藤投手は「仲間」に恵まれたと言ってましたが、汗まみれ泥まみれになり、滑ったり四つん這いになったり、地をさらけ出した体育会系(?)な作業がお金にもならない森の中で繰り広げられ、それが連帯感を生じてリピーターとなってくれる、とまあ勝手な思い込みであるが嬉しいことです。

主な作業は、すっかりはまってしまったというU夫人、山の整備は卒業と言うK氏による高級銀杏まな板作りが本格化しました。サンダ―をかけるのが大変と言いながら少しづつ、少しづつです。
まな板班.jpgまな板班
次回柚子もぎに備えたプレ柚子もぎは味噌汁を作りながらテラスチームが80キロ近くをもぎ下へ降ろしました。今年は不作と言いながらも黄色に色づくと鈴なりという感じです。柚子の香りの味噌汁は絶妙です。

新作業道(別記)は尾根筋のハイキングコースにつながりました。
これにより送電塔経由ははそ道への周回道路が完成です。新道の名前募集です。

森林整備はははそ道の上下で間伐15本、枝打ち4本、他ボサ刈りでした。初参加者(感想別記)は達成感があったと言ってくれました。

午後はいよいよ雑山での我々レベルでの大木伐採です。径30センチ以上で高さ20メートル以上の 萌芽更新されず伸びるに任せたイヌシデと樫です。架かり木にならないよう、ふもとの電気柵に当たらないように、選木をし順番を考えての作業ですが凄まじい音とともに倒れました。この冬は大木伐採の作業が続きますが、檜原村ではボランティアの方が作業中に亡くなられたと聞きました。肝に銘じて作業をします。
柚子を収穫.jpg柚子を収穫イザ…伐採!.jpgイザ…伐採!後処理が大変.jpg後処理が大変…

後処理が大変!!又どのように活用するか!!
太くて重い屍累々は見たくもないし、萌芽更新・新陳代謝を計ると言いながら気の重たい課題です。ただ今回のイヌシデは来春にどの程度の萌芽更新となるのか、楽しくもある根株です。

地元の若手によりフクロウの巣箱が取り付けられました。巣作りとなれば嬉しいですね。

今日の農産物軒先販売ははくさい(四分の一)、長ネギ、ピーマンです。帰りの電車では我々の周囲にネギの匂いが漂ってました。
アフター5恒例の秋川会議(?)参加者は11名でした。


初参加感想<澁谷>

初めまして.jpg初めまして!
6日、素晴らしい天気に恵まれ、あきる野市戸倉盆堀地区の山に入りました。生まれて初めての経験です。せめて皆様の邪魔にならないように心がけようと…

間伐する人、その木の整備、枝払いなど。鋸、ヘルメットの使い方、山にふさわしい服装など丁寧に教えて下さり感心することしきりです。

実際、山に入ってみると斜面で滑る為、自分の体を支えるのが精一杯でした。少しずつ慣れるにつれ、後ろを振り向くときれいになっているので、とても面白く感じられた。

作業を終えたとき、木を切った所より水がポタポタ滴っているのを見ると、木の生命を実感しました。そして、木に腰掛けて空を仰ぎ見ると空気の澄んでいること…なんて気持ちいいんでしょう。

また、昼食時の味噌汁のおいしかったこと。何よりも皆様の楽しそうな、伸び伸びとした様子。楽しかったです。次回は柚子もぎだそうで、ぜひ、参加したいと思います。

実は前夜、一睡もしてなかったのですが、全然元気で、帰ってもすぐ食事の支度にかかれたのには自身びっくり!これがきっと森林浴効果というものだ、と納得した次第です。
皆様これからもどうぞよろしくお願いいたします。


道路班<清水>

柞(ははそ)の森への第2ルート(総集編)
ははそ道.jpg第2ルート
ははそ道が開通して間もなく柞の森への第2ルートの道づくりが始まった。ははそ道をちょっとと入った竹林の中から分岐して少し上がると、山主さんのお父さんの時代(?)に使って、今は封印されている本格的な炭窯がある。その炭窯がこの道の事実上のこの出発点。そこから上に向かい、目指すのは今は石で囲まれた穴だけとなった炭窯跡。そしてさらに柞の森を横断。東電作業道に至るおよそ150メートルの森の斜面を切り開く作業だ。

最初の炭窯はははそ道から5メートルほど上がったところだから、かなり上を目指さなければならない。ちょうどやや坂道的に獣道のようなものがあるから最初は簡単に距離が進んだ。しかし下を見るとははそ道とあまり高さの差がない。これではいかんと急に上を目指して階段を作る。いつものように階段となる木を切って、杭を作り打ち込み地ならしをして踏みつける。また、周りには石も数多くある。「よっこらしょ」と抱えたり、斜面を引きずり降ろして適当なくぼみを作って据え付ける。石の向きと裏表を見ながらなるべく平にして隙間により小さい石を詰める。こうして石段が出来上がる。石と木とどちらが美的化などを考えながら階段づくりが進む。あまり階段ばかりだと登るとき疲れて、道を作る意味も失われるから、階段の次はしばらく平坦な道をつくる。作る者にとってもほっとする作業時間だ。二度の階段を通過すると大岩にぶち当たった。ここを迂回するかどうか迷ったが、ははそ道と違って今度の道はいろいろなバリエーションがあると楽しいなという考えもあり、岩場を登る雰囲気をだした。全く必要ないが、鎖でもあると絵になりそうだ。真上を見れば大木が大風で根元から剝がれた状態でこれ又、桜の大木にかかり木になっている。山主さん親子とボッカのオッチャンがその上にチョコンと乗っているように見える岩を撤去。この間、道づくり作業は一時中断。再開後は少し平坦な道を作って、そこから一気につづら折りの道。ここも木と石の階段。ようやく、目的の炭窯跡に到達。

踏み固めて….jpg踏み固めて…土木班作業風景 あれ?料理長だ!.jpg午後からは料理長も!尾根道まで開通.jpg尾根道まで開通♪

この炭窯跡は、不思議なことにここだけヤブランが群生している。この森のほとんどが下草がなくガレ場なのにここだけ、大げさにいえば別世界のように深い緑色に覆われている。樹木調査で教えてもらった「オニグルミ」の木となにか関係があるのだろうか。
ここからは、すでに仲間の手で整備がおこなわれていた柞の森の上部で、伐採された樹木が綺麗に整頓されていて、それが道の土留めにもなり、比較的緩やかな斜面なので土を少し平にするだけで簡単に既存の東電の作業道に到達した。これで東電の作業道を降りると第一の鉄塔に到達。ちょっと降りて金網沿いに歩けば、ははそ道の終着点に至る。これで基地から簡単に一周することができるようになった。柞の森の回遊路が誕生した。

この柞の森第2ルートは5定例活動日、延べ人数20数人の手がかかった。しかし、本当の道になるのは、これから皆が歩いてくれて、地面が固まり、雨が降って若干の土が流れ込んで石や木と一体化してこそ本当の完成。その意味では土木班は道らしきものを作っただけで、本当の道は森林整備班も含めた全員が使うことで初めて作られていくものではないかと考えている。

ボサ刈り班 その1.jpgボサ刈り班 その1ボサ刈り班 その2.jpgボサ刈り班 その2終礼風景.jpg終礼風景

milk_btn_prev.png

|1|2|3|4|5|6|7|8|

milk_btn_next.png